肺癌について
現在、日本人の死因の内、第1位は「悪性新生物(癌)」です。毎年30万人の人が、癌で死亡しています。 癌の中でも「肺癌」が、1993年以降「胃癌」をぬいて、最も多くなりました。 1日に25本以上タバコを吸う人は、肺癌になるリスクが、非喫煙者に比べて、25倍にもなります。 肺癌は発生する部位によって、次の様に分けられます。 A.肺門型 B.肺野型   早期の肺門型肺癌は、胸写(X線写真)では発見出来ないことが多く(Occult cancer)、喀痰の細胞診が役 立ちます。 タバコを沢山吸う人や、血痰の出たことのある人は、喀痰の検査を受けて下さい。   又、肺癌は、癌細胞のタイプで、           1.小細胞癌( Small cell carcinoma ) 2.非小細胞癌            @ 扁平上皮癌( Squamous cell carcinoma )           A 腺癌( Adenocarcinoma )           B 大細胞未分化癌( Large cell carcinoma )   3.転移性肺癌−−肺は最も他の癌の転移を受け易い臓器です。 に分類されています。 小細胞癌は、増殖のスピードが速く、転移を起こし易く、放置しておくと1年以内に亡くなります。しかし、 抗癌剤が良く効きます。一方、非小細胞癌は、発育が若干遅く、早期発見すれば、手術により助かります。   小細胞癌・扁平上皮癌は肺門に発生することが多く、腺癌は肺野型が多いようです。タバコと最も関係の深  い癌は扁平上皮癌です。 肺癌も病期をT〜W期に分類します。癌が原発巣のみに止まっているものをT期とし、肺門リンパ節まで進  展したものU期、更に縦隔リンパ節まで広がったものをV期、縦隔リンパ節を越えて遠隔転移したものをW期  とします。T期とU期は、外科手術が可能で切除出来ますが、V期になりますと外科手術は困難で放射線治療  化学療法が主体になります。W期は放射線治療も不可能で抗癌剤による化学療法のみの適応になります。 5年生存率を見てみますと、T期でも50%、U期で30%、V期で10%、W期では1%未満です。肺癌 はまだまだ予後不良と言えます。

HOME
inserted by FC2 system